ピアノ教室 プレジール

音の色-イメージ

2020/01/25

豊かな音色を奏でるためには、実際に音を出す前のイメージが大切です。
本来は誰でも持っているこの感覚ですが、普段から使っていないと何も浮かばない気がしてしまうもの。
レッスンでは口頭で、〜みたいに、〜な感じで、など比喩で伝えたり、歌ったり、擬音を用いたりしながら膨らませていきます。
聴覚で感知する音を、視覚、触覚、味覚、嗅覚の別の感覚に置き換えたらどんな感じがするか。
小学校低学年までのお子さんなら例えば写真のように和音に色をつけてみます。色を決めるのは生徒自身。なぜならその時々で同じ音でも感じ方が違うからです。こうすると、和音の進行による雰囲気の変化を感じられます。最初はこんな単純なことから始め、レッスンや日々の練習でイメージングを積み重ねていくことで豊かな音色は身についていきます。
昭和〜平成初期あたりでしょうか。高い演奏技術はあっても、なんだか生き生きとしていない、ロボットのような一本調子の味気ない演奏をする子どもたち、というのがあるあるだったように思います。
それはこの音を、曲をどう弾きたいのかという自主性に乏しかったせいかもしれません。
こわい先生が多かったのもまた一因かと。
話がそれましたが、音の世界に入っていくのはとても魅力的なことです。そして音の美しさから発展し、身の周りに溢れる美を見出し、大切にする感性を養ってほしい。その結果、抽象的な表現や概念を理解したり、共感したりできるようになっていくと思うのです。

横浜市青葉区のピアノ教室